お疲れ様です,Massです.
新譜「Crescent EP」を制作する過程で私が行った調声手順の簡単なまとめです.
以下に紹介するのは,歌の方向性をざっくりと作ったのちに,細部を作り込んでいくようなフローになっています.人には人に合った調声方法があるということを念頭に置いてご覧ください.
パラメータを触る順番に記載します.
- VOICE COLORのAIR, CHARACTER, EXPRESSION

ざっくりと弄って声色を作ります.
2. エクスプレッション
腹筋をコントロールして歌にノリを作ります.

フレーズの始め,高い音,単語の頭,音の跳躍が大きい所(大きく上がる・下がる)のエクスプレッションを上げるとそれっぽいです.抜く所は抜きましょう.

ピッチが直接書けるようになったので,ノート分割が要らなくなったと思いきや,エクスプレッションのタイミングはノート分割で調節した方が良いです.

3. テイク

ニュアンスが一番近いテイクを選びましょう.
4. タイミング

音の長さが気になる所を直しましょう.
ボイスバンクに依るかもしれませんが,フレーズの最後が短めになる印象があるので伸ばします.

5. ビブラート

開始位置と深さでざっくり作って,残りのパラメータを詰める感じ.

のっぺりするところに薄く(深さ10くらい)で掛けて情報量を増やしても良い.
前方深さは0にした方が自然な結果が得られやすい傾向.
6. VOICE COLORのCHARACTER

フォルマントが気になる(なんか野太いorなんかケロる)部分のCHARACTERの値を-2~2ぐらい調節して馴染ませます.
7.ピッチ手書き
さらに気になる所はピッチを手書きしてもいいと思います.